2024年から固定電話はメタルIP電話になるそうです

東日本電信電話株式会社/西日本電信電話株式会社(NTT東西)が新しい商品名を発表されました。

古くて新しい電話サービス「メタルIP電話」とのことです。
「メタルIP電話」になっても、今、使っている電話機はそのまま利用できます。
利用する私たちは何も心配することは何もありませんが、料金体系と一部のサービスがなくなります(お話しする通話は不変)。
えっ!じゃ~、どこが変わるの
今まで、相手と繋いでいた電話網がフレッツ光と同じ網に統合されます。
イメージはこんな感じです(変わるのは黄色枠で表したNTT収容ビルの装置)。

フレッツ光(光ネクスト)で利用できる「ひかり電話」・「ひかり電話オフィスタイプ」・「ひかり電話オフィスA(エース)」と同じ次世代ネットワーク(NGN)を利用することとなります。
SIPを使って統合的に実現するIPネットワークに、従来の「メタル線」を接続するので「メタルIP電話」と命名したと思われます(宅内に光ファイバー「光回線の終端装置(ONU)」が設置(有無)の違い)。

<主な料金体系>
月額基本料金は変わりません。

<主な変わる料金体系>
使用した通話料金が変わります(通話料は全国一律3分8.5円/税別)。
割引き及びマイライン/マイライン・プラス(個人)がなくなります。

<主な提供終了となるサービス>
・INSネット(ディジタル通信モード) 《注》
・ビル電話
・着信用電話
・支店代行電話
・有線放送電話接続電話
・短縮ダイヤル
・キャッチホン・ディスプレイ
・ナンバー・アナウンス
・でんわばん
・トーキー案内
・発着信専用
・ノーリンギング通信


ひかり電話を勧める同行(提案)で一番困ったサービスが提供終了となります。
【でんわばん】
「営業時間外や留守中などにかかってきた電話に対して、お客さまに代わってメッセージを伝えるサービス」です。
メッセージを伝える何らかの形(装置)が必要となりますので、今から検討してください。

《注》2025年にはサービスが終了予定になるISDNサービス・INSネット「ディジタル通信モード」とは
INSネットサービスに標準で提供された主にデータ伝送に特化した通信モードのことです。
例として、
POSシステム:POS端末通信:本社と店舗間等
CAT端末:カードの有効性を確認するための通信(クレジットカード会社と店舗間等)
EDI:商品受発注(データ通信)システム(電子商取引におけるメーカー・卸し・小売業間)
警備端末:監視及び映像通信(警備会社と自宅や企業)
レセプトオンライン請求:診療報酬等の請求データ通信(保険医療機関と審査支払機関等)
銀行ATM:銀行のセンターと店舗ATM間のデータ通信等(ATM利用者)
G4FAX:マルチコピー複合機によるFAX送受信(G4FAX対向)


あと、INSネット64の製品・サービス等に関する検証が進んでいるようです。
【ターミナルアダプター(TA)】
パソコン等間のデータ通信を行う
【G4FAX】
FAX端末間で送受信、及び画像品質について検証を実施したところ、通信可能なこと及び画像品質に問題がないことが確認できました。
【POSシステム】
クライアント~サーバ間でファイル送受信(全銀BSC、HTTP、FTP)を行う検証を実施したところ、通信可能なことが確認できました。
詳細は以下のホームページ(当面の対応策(補完策))で確認してください
INSネットディジタル通信モードの提供終了に伴う当面の対応策(補完策)「メタルIP電話上のデータ通信」に係る検証結果について

以下,参考にしました
メタルIP電話(INSネット相当)への移行について

NTT東西からの「News Release(ニュースリリース)」から
2024年から固定電話はIP通信網を使った「メタルIP電話」に移行とのこと

【ひとりごと】
「電話機を新しいものにすると、気分も変わり仕事がはかどりますよ」とビジネスホンの新機能の紹介後に付け加えていました。
2024年メタルIP電話への移行はNTT東西の設備の都合です。
「移行は勧誘の良いきっかけ」となりますので、電話機の更改はご自身の都合で決められますよう、このブログが参考になれば幸いです。

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